2016年2月1日月曜日

三菱東京UFJ銀行が独自の仮想通貨「MUFGコイン」を開発中



三菱東京UFJ銀行が独自の仮想通貨、「MUFGコイン」の開発を行っていることが明らかになりました。
開発は昨秋から行われており、スマートフォン用の試作アプリがほぼ完成しているという事です。
当面は「行内通貨」として位置づけられるそうですが、円と両替をして三菱東京UFJ銀行の利用者等に発行する構想もあるそうです。

邦銀初の発表

邦銀初となる仮想通貨開発の発表ですが、何をベースに開発しているか気になるところですね。
三菱東京UFJ銀行といえばR3コンソーシアムにも参加しています。
先日R3では11のメガバンクとAzureを使った実験を行っていましたので、同行もAzure上のブロックチェーンプラットフォームを利用している可能性はあるかもしれません。

R3が11の銀行とブロックチェーンのテストを実施


目的はオンラインバンキングへの誘導?

スマホによるアプリという事から、ブロックチェーンによるメインフレームの置き換えではなく、オンラインバンキング促進のためという可能性がありそうです。
オンラインバンキングに抵抗がある人でも、SUICAのような感覚で「MUFGコイン」を利用してもらうことで、スムーズにオンラインバンキングへの誘導を図ろうとしてる可能性もあると思われます。

オンラインバンキングにユーザーがー移行すればATMの維持費や、ATM混雑時の誘導員等の人件費削減につながります。
また、店舗をローンの貸し出しや大口の顧客のためにより有効に使えるようになりますので、メガバンクの戦略としては可能性があるのではないでしょうか。
三菱東京UFJ銀行のHPでオンラインバンキングを必死に押してるあたり、利用拡大のためにかなり苦労してる様子がうかがえます。

そもそも、現行のブロックチェーンの仕組みですと、メガバンクのメインフレームによる処理の代替となるのは困難でしょうし、銀行間決済を主眼に置いていればR3のテストに参加していないはずもないと思われます。
また、社債や手形のような商品として「MUFGコイン」を発行するという可能性もあるかもしれませんが、さすがに怪しげな商品を売るというのはないかなと……

ということで、個人、または中小企業向けのオンライン決済利用が本命となる可能性が高いのではないでしょうか。



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